日々、生成AIは進歩していますが、OpenAIから最近注目の情報が発表されました。それは最新モデルGPT-5が今年の7月にリリースされるという情報です。今回のブログでは、ChatPGT-5について、正式に公表されている情報をもとに紹介します。ChatGPTだけでなく、生成AIの全体像を知りたい方は以下をクリックしてご覧ください。
◎GPT-5の主な変更点
- より強力な推論と計画能力
GPT-4で課題とされてきた「長期的な文脈把握」や「論理的推論」「マルチステップの思考」について、GPT-5では大幅な強化が予想されています。
- 超長文を理解できるようになる
GPT-4は12.8万トークンが限界でしたが、GPT-5は推定100万トークンと現在の10倍程度に処理能力が強化されるとの報道があります。これにより、書籍1冊レベルのドキュメント処理や複雑な業務フローの処理が可能になると見られています。
- マルチモーダルの進化版
GPT-5ではさらに「動画理解」や「3D情報」への対応が進む可能性があり、Soraなど動画生成技術との連携も注目されている。
- 機能の統合
従来は、LLMのモデルの選択やDeep Researchの選択、Canvas機能などを選択しないと使えませんでした。しかし、GPT-5ではプロンプトの内容から推論して回答に必要な機能を自動で選択できるようになります。
- 無料で使える
現在出ている情報として、制限はかかる状態となるがGPT-5は無料で使えると言われています。有料版になると制限がなくなったり、更に優秀なLLMモデルを使えるというオプションがつくのではないかと報道されています。
◎メリット
- 誰でも使いやすくなる
LLMモデルの選択など不要となり、ChatGPTの知識やノウハウがない人でも生成AIが自動で最適な回答をするために様々な機能を自動で使うようになります。
- 無料でもお試し可能
どのような制限がかかるか公開はされていませんが、GPT-5という最新モデルを無料で使うことができます。
◎デメリット
- 専門性の高い回答を得る場合は、利用者はある程度の学習が必要
生成AIはその人のレベルに合わせて回答するため、プロンプトに専門的な言葉を入れる必要があります。GPT-5の回答を仕事で使う場合は、生成AIのリサーチ機能等を使って生成AIから学んだり、LLMの使い分けなどが必須になります。
- 自分が欲しい回答を得るまでに時間がかかる可能性がある
GPT-5は答えを得るまで、複数のステップを自動的に踏んで回答します。この思考回路は、現在は非公開であり、公開の予定はありません。そのため、その思考と利用者の思考が大きく乖離していると欲しい回答を得るまでに時間がかかることになります。
このようにGPT-5を仕事で使う場合は、ChatGPTの機能を十分に理解した上で使わないと生産性が低下することになります。
GPT-5はマルチモーダル、長文文脈、推論力、エージェント機能がすべて使えるようになり、より「人間らしさ」がさらに高まると予想されています。本ブログでもGPT-5について新たな情報が入り次第、紹介していきますのでGPT-5がリリースされるまで待ちましょう。
経営コンサルタント
平田 紘基