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カテゴリ:ブログ

どれだけ社員を愛していますか?~社員と会社の相思相愛実現のために~

2024.3.29

大山です。まもなく開花宣言。今年も桜の季節がやってきました。昨日からの雨はやみ、晴れ間が見えています。3月下旬のこの時季に降る雨は「催花雨(さいかう)」といって、桜をはじめいろいろな花を催す(咲かせる)雨だそうです。水分をたっぷり吸収した桜が、もうすぐ一気に咲き始めるでしょう。楽しみです。

昨年9月から参加させていただいていた『次世代女性リーダー研修』(主催:輝く女性応援京都会議、運営:京都商工会議所)は全6回のプログラムを終え、今月8日に成果報告会が行われました。この研修を受講していたのは、主に京都市内の中小企業でリーダーの立場にいる、あるいはこれからリーダーをめざす女性48名。報告会では6名×8チームがそれぞれ工夫をこらしたプレゼン発表を行いました。

私は自身がリーダーをめざすという立場ではありませんが、組織内のリーダー育成のご支援をさせていただく者として参加させていただき、あらためて良い学びを経験することができました。
以下、最終の報告会で私が発表したメッセージ内容です。

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人生100年時代。
これからはさらに多くの人が「生涯現役」を目指すようになるでしょう。
そんな誰もが、やりがいを持ってイキイキと働き続けられる居場所をつくるのは、リーダーの役割だと思っています。

リーダーは、
・揺るぎない「志」とぶれない「軸」を持ち
・一緒に働く仲間をとことん愛すること!
そんなリーダーのもとには自然と人・仲間が集まり、きっと多くの人が豊かな「生涯現役」人生を送ることができると信じています。

講師の先生からいただいた印象深い言葉
「大好きな職場に明るい灯をともすことを忘れずに」
「職場を育む人になってください」

私は中小企業診断士として、社員と会社が相思相愛であるような企業や組織を世の中に増やしていきたいという理想を持って、仕事をしています。
そんな想いを一人でも多くのリーダーに伝え、共感してもらうために、これからも努力します。

≪私の行動宣言≫
・素のまんまの自分で対話を重視する姿勢を大切にします
・人と出会い、交わり、丁寧に関わっていきます
・学び続けます!
・人間力を高めるために、美しいものを見て、楽しいことをして、心を動かします
・喜びの多い仕事をしていきます
———————————————————–

日々仕事をする中で、多くの経営者の方にお会いします。リーダーシップも様々ですが、とにもかくにも、社員に対するリスペクトもなく社員を愛していないトップのもとに人材は育たず、そこで働く人は幸せにはなれないということを感じています。前回のブログ(コチラです→そんな時代は終わりました! ~組織を変える第一歩はリーダーから~)でも書きましたが、社員をコストとしかとらえず、「どうしたら自分の思い通りに動かせるのか?」ばかり考える経営者のもとには、結局良い人材は集まらず、経営もうまくいきません。

採用募集をしていないにもかかわらず、ぜひ雇ってほしい、そこで働かせてほしいと常時履歴書が送られてくる会社があります。社長はできる限り直接面談をし、求める人物像に合う人は採用しているそうです。社員が大好き、仲間が大好き、仲間が集う自分の会社が大好きな社長です。指導・教育スタイルはかなり荒っぽく時代錯誤なところもありますが、それでも人が集まってくる。社長の信念・想い・愛情が社員に響き、社員の行動に影響を与え、目には見えない組織風土が形成されて、そんな会社に人が集まってくるのだと思います。

「どうしたら社員を自分の思い通りに動かせるのか?」と悩むなら、自分は社員をどれだけ愛しているか?考えてください。結果をつくろうとすると結果は逃げてしまう。なぜなら、人は心を持つ生き物だから。だからこそ、人には丁寧に関わってください。

こんなことを、これからもずっと、経営者やリーダーを目指す方をはじめ多くの人に伝えていきたいと思っています。でも、これって、会社経営だけでなく、家族や友人との関係、自分の人生、生き方にとっても大事な普遍的なことではないでしょうか。人は一人では生きていけません。自分の人生を豊かにしたいのなら、周りの人をもっともっと大切にすること。リスペクトと愛情をもって!

さて、最後になりましたが、私このたびアクセルコンサルティングを離れることとなりました。2021年3月から3年余り、皆様には大変お世話になりました。
いつも申していることですが、私の人生、ご縁で成り立っています。こちらでいただいたご縁も大切にしながら、今後も熱く優しく寄り添う企業支援専門家として邁進してまいります。またいつかどこかでお会いできれば嬉しいです。
心より感謝をこめて、ありがとうございました。

中小企業診断士 大山 マリ子

「生涯現役」をめざして ~バランスのよい3本の軸と企業経営者の役割~

2023.12.6

大山です。師走に入り、今年を振り返る話題が増えてきました。
音楽大好きな私にとって、今年は偉大なミュージシャンの訃報が多かったという印象です。特に昭和時代に一世を風靡した数々のアーティストたちの悲しいお知らせが相次ぎ、そのたびに寂しさが込み上げました。
そんな今年、愛媛県松山市にあった老舗のバーの店主の訃報も印象に残りました。多くの著名人や財界人にも愛された「バー露口」の店主、露口貴雄さんが今年9月に86歳で亡くなりました。「ハイボールの聖地」とも呼ばれたその店が創業したのは昭和33年。夫婦2人だけで、昨年9月に閉店するまでの64年間、切り盛りしてこられました。閉店からわずか1年後に亡くなられた露口さんは、生涯現役だったといえるでしょう。
生涯現役といえば、昨年96歳で逝去されたイギリスのエリザベス女王の最後の仕事は、亡くなる2日前、トラス首相(当時)の任命でした。実に70年にわたる英国君主としての生涯現役人生を全うされました。尊いことですね。

現在私が参加させていただいている、次世代の女性リーダーを育成する研修で「生涯現役」について考える機会がありましたので、ここでシェアしたいと思います。


たとえば上記②で、企業にとって「生涯現役」が大事な理由は下記のとおりです。


それでは、「生涯現役」を実現するためにやるべきことは何でしょうか?

1.私たちが「生涯現役」に向けてやるべきこと

「志」を見出し、持ち続ける
②志を遂げるための専門性やマネジメント力を「学び直し」で磨き続ける
③ライフステージごとに「仕事」「生活」「趣味」のバランスの良い3本の軸をつくる

この中で、③が興味深かったので、さらに説明すると


「趣味」も長く続けると、高齢になってから「仕事」になるそうです。
ちなみに、3本の軸をつくる力は、男性より女性の方が圧倒的に強く、ゆえに「生涯現役」で生きていく力は女性の方が強いのだそうです。結婚、出産、育児などのライフイベントに左右されがちな女性ですが、それらに柔軟に対応しながらも自身の「志」をもって仕事に臨む女性が増え、それが顕在化してきたのかもしれません。しかしながら、たとえば出産で退職する女性の割合は企業規模によって大きな差があり、いまだに中小企業では多いのが現状です。

2.企業が「生涯現役」に向けてやるべきこと

社員教育=学び直しの場の提供
人事制度改革(給与制度、産休・育休中の対応、介護相談窓口の設置、女性管理職登用など)
経営者の意識改革と役割の遂行

企業は働く場であり、「生涯現役」を進める重要な役割を持っています。企業の施策が「生涯現役」を支えるのです。経営者による学びの場の提供や人事施策をリードし実現する役割は大きく、このような役割を果たす経営者をいかに増やしていくかが、特に中小企業にとっては大きな課題だと思います。

中小企業診断士 大山 マリ子

成長のための筋肉痛 ~居心地の良い場所から一歩を踏み出そう!~

2023.10.11

10月に入って、ようやく朝晩が涼しくなり、秋が感じられるようになりました。今年の夏は本当に暑かったので、秋の気配が待ち遠しかったですね。

さて、この秋、何かを始める方も多いかもしれません。私の周りでは、最近運動を始めたという声をよく聞きます。ちょうど健康を本気で気にする年代だからかもしれません。コロナ禍で中断していたジムやプール通いを再開したという友人も何人かいます。低価格でいつでも気軽にちょいトレができるコンビニジムも話題ですね。私の家の近所にもオープンしたので、最寄り駅では連日チラシが配られています。

私はというと、逆にコロナ禍中に始めた筋トレが丸3年続いていて、つい先日は通算250回目のトレーニングでした。週に1.6回のペースで通ったことになります。3年前とは比較にならないほど体力がつき、我ながらよく頑張っていると思います。しかし、これはトレーナーさんのサポートのおかげであるところが大きく、一人では続けてこられたかどうかわかりません。
ボディビル経験のある私のトレーナーさんは、決して甘やかさず、でも無茶はさせず、とてもいい感じに追い込んでくれます。もし自分一人でスクワットや腹筋をしていたら、これ以上もう無理~と思った瞬間にやめてしまうところ、絶妙なタイミングで「はい、あと3回!」の声がかかり、最後の力を振り絞らされる。そのラスト3回が本当のトレーニングで、成長の鍵になるのだそうです。
もう無理~と思った瞬間にやめてしまえば、いつまでたってもそれ以上のところには行けず、力はつかないのですね。自分ができる範囲から、少し無理をして、しんどい思いをして臨むと成長できる!

人や組織が成長するためのキーワード
■コンフォートゾーン:居心地の良い場所、快適な場所
慣れた環境で特別な苦労なく、自分が持っているスキルで安心感を持って仕事ができるストレスの少ない状態
■ラーニング(ストレッチ)ゾーン:未知の領域
今までのスキルだけでは対処できない領域なので、少し努力して新しいスキルを習得していかなければならない状態
■パニックゾーン:今の実力では、頑張っても手も足も出ない領域
心身ともにストレスが大きすぎて落ち着いて学習が不可能な状態

人や組織が成長するには、居心地の良い場所からラーニングゾーンに飛び出す必要があります。しかし、パニックゾーンまで飛び出してしまうと、必要以上の負荷がかかってとても危険な状態に陥ります。
私の筋トレでは、ベテラントレーナーさんが適度な追い込みで私を体力増強ゾーン(ラーニングゾーン)へ連れて行ってくれているわけです。決して、過度なやり方でケガをさせるようなパニックゾーンに踏み込むことはありません。

コンフォートゾーンからラーニングゾーンに一歩踏み出すためには
・スモールステップで小さな目標を達成し、成功体験を重ねていくこと
・学びや成長意欲の高い人の近くで刺激を受けること
・新しい業務や役割を引き受けること
・自分が今どのような環境に身を置いているかを意識すること
・第三者のサポートやアドバイスを受けること
などが役に立つでしょう。

何を始めるにもいい季節になりました。
「ずっとコンフォートゾーンにとどまっていませんか?」
「ラーニングゾーンへの適度な挑戦ができていますか?」
「パニックゾーンを避けられていますか?」

程よい筋肉痛は、成長ホルモンが筋繊維の小さな損傷を修復させている証拠。そして、無事に成長ホルモンによって筋肉が修復されると、これまでより少しだけ強く(太く)なるのだそうです。
この3年でたしかに強くなりました。
ラーニング(ストレッチ)ゾーンでの成長体験、筋肉以外でも頑張っていきたいです。

中小企業診断士 大山 マリ子

東京都デジタルサービス局の「文章生成AI利活用ガイドラインVersion 1.2」からChatGPTを学ぶ

2023.9.26

今回のブログでは、東京都デジタルサービス局が2023年8月に公開している「文章生成AI利活用ガイドラインVersion 1.2」というものがあります。

このガイドラインは、東京都で初めてとなる文章生成AI(ChatGPT)の利活用ガイドラインということで、ChatGPTなどの文章生成AIは、業務大きく変革する可能性があるが、リスクも指摘されています。東京都では、23年4月にプロジェクトチームを設置し、文章生成AIの利活用について議論を重ね、ガイドラインとしてとりまとめましたということです。

民間企業と比較して保守的である行政機関がChatGPTについてのガイドラインを策定したことは、文章生成AIをはじめとする
AIが今後、業務に欠かせないものになるという東京都の未来への危機感を表しているようにも思えますし、8月からは文章生成AIを共通デジタルツールとして全局に導入することも決定しているようです。

このガイドラインが、基本的なことからわかりやすく書かれているので、都の職員さん以外にも活用できるものです。

これからChatGPTを活用していきたい、生成AIのことを知りたい、効果的な活用方法、社内ルールを制定したいなど、考えている中小企業の方にも是非参考にしていただきたいと思います。

以下、ガイドラインの目次の抜粋ですが、この部分をさっと読むだけでも、ChatGPTなどの文章生成AIについて理解が進むのではないかと思います。

1章文章生成AIについて
文章生成AIの特徴
文章生成AIの活用可能性とリスク

3章利用上のルール
利用にあたっての約束事
職員が守るべきルール

4章効果的な活用方法
文章生成AIの効果的な活用に向けて
有効な活用分野
有効なプロンプトの方法

5章今後の展望
発展を続ける生成AI
生成AIをめぐる動向

 

次に、ChatGPTなどの文章生成AIについてのアンケートが掲載されています。

やはり、「アイデア出し」や「文章作成」の用途で使ってよかったという回答が多くなっています。また、文章生成AIの利用により、平均で1日当たりどれぐらい業務時間が短縮されましたか、という質問に対しては、現段階ではそれほど多くの時間が短縮されたというわけではありませんが、今後も利用したいが80%を占めているということで、今後の業務への活用に期待感が高いのではないかと考えます。

 

文章生成AI利活用ガイドラインVersion 1.2発行:東京都デジタルサービス局より転載

 

当社ブログの以下の記事でChatGPTについて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

ChatGPTの新機能3選!知って得するChatGPTの最新機能を徹底紹介

ChatGPTを使いこなせ! ~業務効率化を実現する方法とポイント~

生成AIの波に乗れ!中小企業経営者が生成AIを活用すべき3つの理由

中小企業診断士 岡原 慶高

ChatGPTの新機能3選!知って得するChatGPTの最新機能を徹底紹介

2023.8.25

皆さん、ChatGPTをきちんと使いこなせていますか?最近は、大企業だけでなく、東京都などの自治体も導入しており、人手不足の中、限られた人数でいかに効率的に業務をこなせるかが非常に重要になってきています。弊社でもChatGPTや生成AIに関してブログや勉強会で情報発信をしています。興味のある方は是非ご覧ください。

ChatGPTを使いこなせ! ~業務効率化を実現する方法とポイント~

生成AIの波に乗れ!中小企業経営者が生成AIを活用すべき3つの理由

今回のブログでは、ChatGPTを使いこなそうと頑張っている中小企業の経営者に向けて、知っておいて得するChatGPTの新機能3選を紹介します。

 

①質問を学習させない設定

ChatGPTは高度な文章生成能力を持っていますが、これは様々な質問内容を学習することで達成されています。そのため、ChatGPTを利用する際に社内の機密情報を入力すると、その情報も学習するため情報漏洩のリスクが考えられます。しかし、業務でChatGPTを使うためには、そのような重要な情報の入力が必要な場面もあります。

このジレンマを解決するために、ChatGPTには「学習させない設定」が用意されています。具体的には「Setting & Beta」メニューの「Data controls」内にある「Chat history & training」オプションをオフにすることで、チャットの内容が学習されるのを防ぐことができます。これにより、機密情報を安全に扱いながらChatGPTを活用することが可能となります。

ただし、この設定を利用する場合、注意点があります。学習させない設定を選択すると、チャットの内容は30日後に自動的に消去されてしまいます。そのため、大切な情報や対話の履歴を残しておきたい場合は、別途保存することが必要となります。

 

②カスタム命令(Custom instructions)

ChatGPTには新機能として、ユーザーが繰り返し入力する役割やプロンプトを省略できる「カスタム命令」機能が追加されました。この機能は、有料版では7月から、無料版では8月から提供が開始されました。この機能のメリットは、同じ業務内容に関してChatGPTを継続的に使用するユーザーがプロンプトの入力を省略できます。つまり、作業の時短に貢献します。

このカスタム命令機能を利用するためには、「Custom instructions」の設定から、ユーザーが通常入力するプロンプトを設定することで活用できます。さらに、この機能を使用することで、ChatGPTに対してどのような回答をしてほしいかの指示も設定可能です。これにより、ユーザーのニーズに合わせたカスタマイズが実現されます。ただし、別の設定でチャットをしたい場合は、カスタム命令を解除する必要があることに注意が必要です。

 

③プロンプトや回答のコピペ機能

ChatGPTで生成された回答を頻繁にコピペする方にとって非常に便利な機能が存在します。生成された回答の右上に表示されているボードマーク(図1)をワンクリックするだけで、その回答をコピーできます。その後、任意の場所にペーストすることで情報を転記することが可能です。

また、チャット全体の内容を参照したい場合は、チャット画面の右上にある特定のマーク(図2)をクリックすることで、チャットの内容を全て含むページへのリンクを取得できます。このリンクを使用することで、オンライン上でチャットの全内容を確認することができます。ただし、質問を学習させない設定(①)と、チャット全体のコピペ機能(③)を同時に使用して、情報を保存することはできないことに注意が必要です。

 

 今回は、ChatGPTの機密情報を安全に扱う「学習させない設定」、繰り返しの入力を省略する「カスタム命令」、そして回答やチャット内容を簡単にコピーできる機能について紹介しました。今後ChatGPTはさらに進化し、新機能をさらに追加させるとOpneAI社は発表しています。ChatGPTがさらにバージョンアップされた際には弊社から情報発信させていただきますので、定期的にブログやメルマガ、弊社主催の勉強会にアクセスしていただければと思います。

 

経営コンサルタント

平田 紘基